穴窯

【水を満たすように】

壺に水を満たすように、窯を炎で満たすーー
惜し気もなく薪を放下し、高温で長時間焼成する穴窯。その胎内は炎で満たされ、火の粉が乱舞し、灰が器に降りかかる。高温で焼かれた土は硬く締まり、天然のガラス質で覆われる。これにより、変化に富んだ、しかし静かに研ぎ澄まされた作品が産み落とされる。

【窯焚き一生】

「穴窯」は薪窯の一種で、五世紀に朝鮮から伝わった。一室のみの原始的な作りで、日本最古の窯とされている。使用する薪の量は登窯のおよそ6倍。一週間以上炎を絶やさず焚き続ける。

また陶芸において焼成は熟練度が必要とされ、古くから「一焼、二土、三細工」「土練三年 轆轤十年 窯焚き一生」などと言われて来た。様々な窯の中でも穴窯の運用は特に難しいとされている。

このように効率が悪く難易度の高い技法ではあるが、穴窯にはそれを補って余りある魅力がある。窯の状態が安定しないが故に、ひとつの作品に様々な表情が生まれる。それは作為によって作られた個性ではなく、そのもの自体の本性の顕現である。

人為の及ばぬところ。その神秘に対する畏敬。日本人は古来からそのような畏敬を持ち自然に接して来た。自然を征服しようとせずに親しみ、しかし畏れる。その精神は穴窯による作陶に殊に顕れている。

穴窯の指導助言いたします

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後進の育成の為、無料となっておりますが、基本的に現地へお伺いしますので、交通費、宿泊費などはご負担いただきます。日本国内でしたらどこへでも参ります。

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